北朝鮮のミサイル発射について

      2016/03/25  1

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北朝鮮のミサイル発射で大騒ぎになっている。自衛隊のミサイル迎撃部隊が動き出した。東京市ヶ谷の防衛省敷地内にも航空自衛隊のペトリオットシステムが配備され、我が国周辺海上には海上自衛隊のイージス護衛艦が配備された。北朝鮮のミサイル基地の動きもテレビ等で報道され、いつ日本に向けてミサイルが飛んでくるかわからないような緊迫した状況が伝えられる。

しかしある日突然北朝鮮が我が国に対しミサイルを撃ち込んでくることはないと私は思っている。我が国では北朝鮮の金正恩は気違いであり、いつ何をやるかわからない怖い人間だというような報道が繰り返される。しかし一国の指導者が気違いであるということはあり得ないし、万が一気違いだとしてもその取り巻きの人たちがいて、国家としてはある程度の合理的な判断と行動が行われるのだ。

北朝鮮は騒ぎを演出しアメリカとの直接交渉ができることを望んでいる。そのために時々いろんな行動をするが、彼らなりの計算があって動いていると思う。北朝鮮を時々国際政治の表舞台に登場させたいのだ。今回の北朝鮮のミサイル発射は、単なる北朝鮮軍の通常のミサイル発射訓練の一環であるが、我が国のマスコミなどが大騒ぎしている。どうせ何事も起きないことは数か月すれば証明されることになる。

北朝鮮は年に2回ぐらいしかミサイル発射訓練を行わない。ロシアや中国はもっと数多く訓練を実施しているがマスコミなどで話題になることはない。いつやっているのかさえ分からない。しかしなぜか北朝鮮の場合だけ大騒ぎになる。その背景にはアメリカや中国などの思惑がある。

アメリカは北朝鮮を怖い国にしておいたほうが得をする。怖い国北朝鮮に核武装をさせてはいけないという世論が国際的に盛り上がり、国連や6か国協議で北朝鮮の核武装阻止が話し合われる。日本もその一員であるが、6か国協議は、実は日本の核武装を封じるために行われているのではないか。北朝鮮の核武装阻止の話をしながら、実は日本も核武装したいとは言い出しづらくなる。またアメリカは、北朝鮮のミサイルから日本を守るためには日本のミサイル防衛体制をもっと強化すべきだ、もっとアメリカのミサイル防衛システムを買えという情報戦を展開している可能性もある。アメリカの軍需産業が潤いアメリカ経済も助かるであろう。しかし我が国が敵地攻撃能力を持たないまま、これ以上守りに金をかければ、攻撃能力の整備に金が回らない。その結果日本の防衛はアメリカの反撃力に期待する度合いが一層高まることになる。国を守る対米依存度が高まり、相変わらず自立できない日本が続く。アメリカは日本を自立させたくないと思っている。守ってやるから言うことを聞けということだ。

中国も北朝鮮との太いパイプがあり、中国がいなければ北朝鮮の暴走を抑えられないということで日米露韓に対し存在感を示すことができる。日本に対しても北の暴発を抑えてやるから、もっと中国の言うことを聞けという圧力をかけることができる。

日本政府もそのあたりのことは十分承知していると思うが、日本国民を目覚めさせるには北朝鮮が使えるかと思って、あえて過剰反応をしている。海空自の部隊を配備することなど不要であることが分かっていながら自衛隊を行動させている。中谷防衛大臣の沖縄訪問を取りやめるとかいうのも過剰反応である。それぞれの国にそれぞれの思惑があって、北朝鮮のミサイル発射が大騒ぎになっているのだ。でも何事も起こらない。

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