東京地検特別捜査部の強制捜査について

      2016/04/05  70
平成28年3月7日、業務上横領疑惑で東京地検の強制捜査を受けることになった。

東京地検特捜部の強制捜査を受けたのだから、

田母神は相当悪いことをしたに違いないと多くの人が思っていることだろう。

しかし、実は、私はお金を盗られたのであって決して他人のお金を盗ってなどいない。

どうして私が強制捜査の被疑者になるのかわからない。

これまでは、特捜部の捜査に協力するため検事からの要請に従い

公にはコメントすることを差し控えてきた。

しかし、このまま私が真相を語らずにいれば、やがて「田母神は悪いことをした」

というイメージが国民に定着してしまう。

田母神はやっぱり悪いことをしたから喋ることができないのだと思われてしまう。

汚名を晴らさなければならない。

そうしなければこれまで実施してきた評論家活動も、政治活動も実施できない。

そう思い、今回の強制捜査に関連する事項について、私の思いを発信することにした。



3月7日(月)朝8時頃だったか、私は毎朝恒例の腕立て伏せ、腹筋、背筋運動を済ませ、

家の外に出てジョギングをしようとしていた。

そのとき玄関の呼び出しホーンが鳴った。

こんな朝早く誰だろうと思ってインターフォンに応答すると、東京地検特捜部だという。

私の世田谷の自宅と同時に紀尾井町の事務所にも行ったようだが、

紀尾井町の事務所は9時半から開けることになっているので、まだ職員が来ていなかったようだ。

10人ほどの特捜部の検事たちが部屋に入って来て、

上の二人が身分証明書を提示した後、捜査令状が示されて

スマホやパソコンを押収され外部との連絡もできなくなった。

捜査員の長である検事は、すごい目つきで「証拠は挙がっていますから」と

まるで私が極悪犯人みたいなことを言う。

罪の意識がない私は驚くと同時に、検事がチャンネル桜の水島社長が言っていることを

まともに信じているなと感じた。

私の家の各部屋にあった書類や各種文書などが次々に押収され、

最後に検察が作った押収品一覧表に押印を求められた。

だが、すべてが記載してあるわけではなく、また量も多くて確認のしようがない。

代表的なものを確認して押印することになった。

多分あとでいろいろ必要なものが出てきて困ることになるだろうと思った。

この間約4時間、午後零時頃に押収作業は終了した。



その後、地検の人たちは目立たないようにと家の外の状況を確認しながら押収物を車に運び、

私も任意の事情聴取のため検察庁の車に乗って東京地方検察庁に向かった。


霞が関の検察庁に到着したのは午後2時近い時間だった。

腹が減ったと言ったら女性事務官が近所でコンビニ弁当を買って来てくれ

(もちろん弁当代5百円は私の支払いだが)、事情聴取が行われる部屋のソファーに座って

弁当を食べた。その後事情聴取に入った。



担当検事は通常は被疑者に対する事情聴取そのものは行わず、

彼の部下たちが行った事情聴取をまとめるのが役目だそうだが、

私が航空幕僚長という公職の高い地位にあったため、

私に対する事情聴取は、彼が直接行うのだと言っていた。

また航空幕僚長に対する尋問は検事総長など検察上層部の決断があって

はじめて実行されることだとも言っていた。

「この強制捜査は、大変に権威のあるものだ。あなたたちは大きな罪を犯したのだ。」

と言いたげであった。

私自身は大罪を犯した意識もないので、こんなことでどうして強制捜査が行われるのか、

日本も中国みたいな国なのか?という思いで聞いていた。



私には、どうして2年も前のことについて、7月の参院選の直前のこの時期に、

選挙に出ようとしている私に対する強制捜査を行うのか・・・という思いが消えなかった。

事情聴取は概ね比較的紳士的に行われたが、時々検事が大きな声をあげることもあった。

もっとも、私は自衛隊の若い時分に、ずいぶんと上司に怒鳴られたので、

大声にたじろぐことはなかった。

平成28年3月24日現在、6回の事情聴取が行われている。



さて業務上横領とは穏やかでない。こんなことで嫌疑をかけられて国民の目にさらされることは

大変恥ずかしい、不名誉なことだ。

しかし私には政治資金を横領した認識は全くない。

そのような事実は断じて存在しない。全面的に否定する。



都知事選終了後、私は会計責任者から、ある程度のまとまったお金を毎月2、3度受領して、

それを政治活動費に充て、その領収書を彼に提出することにしていた。

その際政治活動費として認められるものの範囲が必ずしも明確ではなかった。

そこで会計責任者に相談すると「どれが会の負担すべき政治活動費なのかは

こちらで判断するので、私的な支出のものも含めて全て領収書を渡してください。」と言われた。

私は領収書のすべてを会計責任者に提出して、彼に仕分けをしてもらうことにした。

会計責任者は、26年末締めで清算し、政治活動費として使えない領収書は返却しますと言っていた。



私は私用であると区分された領収書も会計責任者に渡していたが、

これは会計責任者に仕分けをしてもらうために渡したものであって、

決して政治資金の中から私的な支出を賄ってもらうためではない。

私は、政治活動費として認められないものであれば当然自分で負担する意思であったし、

平成26年末で締めて、年明けの平成27年1月に現実に清算として

会計責任者から会へ戻すよう指示のあった金額(120万円余り)について、

すぐに会への支払いを済ませている。



ところが今回の検察の捜査で、返還すべき金額は実は約450万円あったのに120万円しか返却されていない、

残りの330万円は政治資金の私的流用に当たるという指摘を受けた。

しかし私は会計責任者からは120万円を会へ戻すよう指示を受けただけで、

それ以上に会に戻す必要があったということを今回初めて聞いた。

会計責任者は、450万円の返金は額が大きすぎると判断したのか、

私に遠慮して120万円と言ったのだと思う。

しかしこれを私的流用というならば、会計責任者はいつでも私を罠にはめることができてしまう。

私としては、すでに支払った120万円の他に会へ戻すべきものがあるのであれば、

いつでも指示に従って戻すつもりだったし、その支払能力もあった

(後に述べるように、会の資金が不足した際に私から会へ1500万円弱もの肩代わりをしている)。

いずれにしても、私は、上記のように全ての領収書を清算手続の一環として

会計責任者へ渡していただけで、

私的な支出を含む全ての支出を政治活動費として賄ってもらおうとしたわけではない。

一見私的な支出と見られるものの領収書が存在しているのは、

こういった事情によるもので、政治資金から私的な流用をしたわけではない。

私が私的流用をした、業務上横領だなどと騒ぎ立てている者らが主張する私的流用とは、

この政治資金から支払うことのできない領収書のことを言っているものと思われるが、

的外れな指摘であることは明らかだ。

しかも彼らは挙げ句の果てに、私が200万円もの背広を作ったとか、

政治資金で田母神家の墓の修復を行ったとか、全くの嘘をでっち上げて私の名誉を傷つけている。

今回の強制捜査以降も、特定のソースから虚偽の情報が報道機関にリークされ続けており、

あたかも私が私的流用をしたかのようなイメージ作りがなされている。

私は、私の名誉を貶めるこのような悪質な画策を断じて許さない。



なお、平成26年の末ころから平成27年にかけて、会の活動資金が不足する事態が生じたが、

その際には私が会の活動費を自ら肩代わりして

(私的流用として指摘された300万円余をはるかに超える)1500万円弱を支払っている。

これだけを見ても、私が会の政治活動資金を私的に流用する意図をもっていなかったことは

お分かりいただけるものと思う。

なお、120万円の清算金の支払や1500万円弱の肩代わりの大部分はいずれも、

政治資金の私的流用疑惑が取り沙汰されるよりも前に、疑惑とは無関係に行われており、

横領の発覚を免れようなどといった不当な動機もないことは容易にお分かりいただけるであろう。



以上のように、業務上横領の疑いについては、

清算のために、会計責任者に提出していた私的な支出の領収書が、

私的流用との誤解を受けているだけの話である。

私は断じて私的流用など行っていない。


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