公職選挙法違反について

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昨日、本日と2日間にわたって報道された田母神事務所の公職選挙法違反は、平成26年2月の東京都知事選終了後、選挙運動をやってくれた人たちに対しお金を配ったのではないか(買収になる)ということである。これについては、誰に幾ら配ったのかといった詳細を私は知らないのだが、何人かの人にお金が配られてしまったことは事実である。私は積極的にお金を配る指示をしたわけではなく、またお金を配ることを了承したわけでもないが、これを止めることができなかった監督責任は当然私にあり、皆様には心からお詫びを申し上げたい。

選挙が終わって1か月ぐらい経ったころであろうか、S事務局長が選挙運動で頑張ってくれた人たちにお金を配布したいと私のところへ相談にきた。M選挙対策本部長も了承しており、数十人の人たちに合計2千万円を配るのだということであった。

不勉強との謗りを免れないが、当時の私には、そのような行為が違法であるとの認識が無かった(運動員にお金を配ることが違法と知ったのは、お金が配られた後、実に1年近く経った平成27年2月になってからのことであった)のと、選挙運動に頑張ってくれた人たちの労に報いたいという気持ちもあったので、お金を配るということに直ちに強く反対することができなかった。ただ、2千万円もの金を配るということにひっかかりを覚えていた。そこで、S事務局長に「こんなに配るんですか?」と質問したところ、「こんなものですよ。」との答えであった。私は、議員秘書として20年以上もの経験を有していたS事務局長を信用していたし、S事務局長が私に違法な行為の相談をしてくるとは全く想像もしていなかったので、その時は「そんなものなのか・・・」と思ったのだ。しかし、その一方で、私には2年半後に参院選を戦うお金が必要なのに2千万円も配ってしまうのは心許ないという思いもあった。そこで、私は、改めてS事務局長に対し「やはり私は賛成しかねるから、もう一度M氏とも相談をしてくれ」と言って再考を求め、この時の話はそこで終わりとなった。

なお、“買収リスト”の存在が報じられているが、私はそのようなリストの作成に関わったことはない。お金を配る相談を受けた際、S事務局長からメモを示されたので、私はS事務局長にそのメモをくれと言ったのだが、S事務局長は「こういうものは閣下は持たない方が良い」と言い、そのメモを私に渡さなかった。

その後、お金を配る話については、一切、相談も報告もなく、私としては、お金を配る話は無くなったものと思い、その後気にも留めていなかった。しかし、現実には、私の知らないうちにお金が配られていた。S事務局長からお金を配る相談を受けた1週間から10日ほど後、お金を受け取ったという人から御礼を言われ、私は初めてお金が配られたことを知った。

今にして思えば、私がもっと強く反対していれば選挙違反は起きなかったはずである。私が選挙違反となる行為をきちんと理解していれば、お金を配るなどという違法行為は断固として認めなかったのだから。後悔の念は尽きない。

私自身は、お金を配る指示をしていないが、だからといって私に責任がないなどと言うつもりは全くない。選挙違反を止めることができなかった監督責任は当然あるのだから責任を取らなければならないと考えている。

公職選挙法違反は私の無知が引き起こしてしまった犯罪であり、皆様には重ねてお詫びを申し上げます。

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