専門家が読み解く北朝鮮核実験の「伏線」(高英起)

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北朝鮮は6日の午後0時(平壌時間)、「特別重大報道」を通じて、水素爆弾の実験に成功したとの政府声明を発表した。実際に水素爆弾だったのかどうかについては不明だが、爆発規模からすると核実験であること...

北朝鮮は核開発を絶対にあきらめることはない。核兵器を持てばアメリカなどの軍事攻撃で国家が破壊転覆されることはないと考えている。イラクがアメリカの軍事攻撃を受けたのは核兵器を持たなかったからだと北朝鮮は考えているだろう。だから我が国の安全保障は北朝鮮が核武装国家であることを前提に考えたほうが良い。核兵器はこれを使わなければ国家が消滅させられてしまうというところまで追い込まれない限りは使用されることはない。先に使えば国家の転覆が待っている。しかし核兵器を持っている国に対してはある程度なだめてかかるしかない。核兵器を使う事態まで追い込まないようにということだ。だからイランなども核保有を目指している。核兵器が一番使われやすいのは、地上に爆風、熱線、放射能による直接被害が及ばない上空で爆発させて、その電磁パルスによるEMP効果で地上の通信施設などの機能を破壊することであろう。人も死なないし、施設等の破壊も起きない。しかし携帯電話もスマホも使えない、銀行のATMも機能麻痺というようなことが起きる。目に見える物理的な破壊は生じないので国際的な非難もかわし易い。しかしこれをやられたら市民生活が大混乱に陥ることは確実だから、核兵器を上空ででも破裂させてもらっては困る。これが核兵器の脅威だから核武装国との戦争はできない。核兵器は現在のところ究極の戦争抑止兵器なのだ。今後レーザー砲、レールガンなど新たな兵器が実用化され、核兵器の破壊効果を防止できるようになるまでは、核兵器は戦略抑止兵器として使われる。それは原爆でも水爆でも違いはない。

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